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報告

わが町匠の系譜

山崎山崎石材:管理者さんが2021年8月10日に投稿
民間が行う職業訓練ー徒弟制度から職業能力開発へ

愛情と熱意と感謝で綴られた
中空知、職業訓練の軌跡。

親方の家族の目から見た徒弟制度における技能伝承の姿、
戦後の空白を乗り越え、手探りで始まった民間技能訓練黎明期、
そして地域職業訓練センターの誘致に始まる
本格的な職業能力開発の歩み。
著者が体験し、携わった中空知の職業訓練の足跡が
中空知地域職業訓練センター創立20周年を記念して
ここに集大成された。

『当時、墨の絵の具は油煙を擂って作っていた。股の間に擂り鉢を挟み、一滴、また一滴
と水を加えながら、比重の軽い油煙が吹き飛ばないよう、水となじませながら擂り粉木で擂るという今期のいる作業である。この作業は、油煙が飛んで他の作業に影響しないよう作業場の片隅が使われた。注意深く作業していても時には油煙の粉が舞い上がり、あんちゃんの頬や鼻につき、それを手でこするため顔が真っ黒になることがあった。
薄暗い作業場の片隅で、真っ黒な顔で黙々と油煙を擂っていたあんちゃん。少しでも早く一人前になりたいとひたむきに頑張っていたその姿に技能習得の原点を感じる』

                   第一章 職人のいる風景 「家業は看板屋」より


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