承継
軌跡

お墓完成納骨セレモニー

お孫さんがバイオリンを弾き、ご兄弟がチェロを奏でる。よい納骨セレモニーでした。

札幌市民芸術賞受賞

北海道の高校演劇は、全国に輝かしい歴史を誇ってきました。それら1つひとつの劇は、演劇部顧問の教師たちによるオリジナルの脚本から生まれた創作劇として異彩を放ち、「北海道に高校演劇あり」とうたわれてきたのです。その先駆者となったのが本山節彌さんです。1966年(昭和41)に啓北商業高校定時制の顧問時代に発表し、初めて日本一に輝いた『オホーツクのわらすっこ』、そして『閉山』。漁村、炭鉱を舞台に、地域の情況と高校生の進路への葛藤をからませた社会性のある作品を発表してきました。「だいたい、北海道の高校生に合った脚本がなかったのです。生徒が燃えて取り組めるいい脚本を提供したい、それが演劇部顧問の役割でもあったのです」と本山さんは当時をふり返ります。

生徒と密着し生徒がよろこぶ脚本を

「啓北商業、静修、開成―3つの高校で教えたけれど、僕はいつも生徒のよろこんでくれるものを書く座付作家です」本山さんは自分の作品と生徒との関係をこう表現します。

「生徒の趣向が変われば、僕も変わってくる。生徒のうれしそうな顔を見たいから書いているんです。たえず生徒と遊んでいる、じゃれてる。生徒と離れたらいい芝居はできません」

札幌市民芸術賞受賞