承継
軌跡

(秋元少年の角界入り)

運動神経が抜群で陸上競技でオリンピック選手を目指せると言われるほどだったが、相撲は大嫌いだった。  九重(千代の山)と、貢の母の実家である大村家が遠戚であったが貢自身は乗り気がせず、両親も入門に大反対したため一旦は断った。
それでも九重は諦めずに、何とか入門にこぎつけた。

(肩脱臼との闘い)

投げに頼った強引な相撲から、たびたび脱臼し最初の幕下からの5年間で公式には7回、部屋で半脱臼したものも含めれば10回を超える脱臼を繰り返した。

(脱臼を克服~三役昇進へ)

病院長のアドバイスに従い、筋力トレーニングを行い肩の周辺を筋肉で固めるべく、毎日500回の腕立て伏せ・ウエイトトレーニングに励み、それまでの強引な投げから、前まわしを取っての一気の寄りという形を完成させた。
その後、三役昇進となってウルフ時代の幕開けとなる。