承継
軌跡

人生史ダイジェスト ー1分で読める

徳川家康は1543年に、現在の静岡県にあたる駿河国(するがのくに)の浜松城下の生まれました。幼少期には父親が早くに亡くなり、母親の下で育ちました。彼の本名は「松平元康(まつだいら もとやす)」であり、徳川家の祖である松平清康の子孫であったことから、「徳川家康」という名を後に賜ったとされています。
家康は若い頃から武勇に優れ、戦国時代の大名・今川義元に仕えました。しかし、1560年代に今川家が衰退し、東海地方の大名同士が争う中で、家康は小田原城を拠点とする北条氏に降伏しました。
その後、家康は北条氏や織田信長に仕え、1575年の長篠の戦いでは織田信長の軍に参加し、勝利に貢献しました。しかし、1582年に信長が暗殺されると、織田家は混乱し、家康は自らの地位を確立するために、関東地方に進出しました。
1590年、豊臣秀吉に従って北条氏を滅ぼすために出陣し、小田原の戦いで北条氏の最後の当主・北条氏康を降伏させました。この功績により、家康は東国8か国を与えられ、関東を支配する大名となりました。
そして、1600年の関ヶ原の戦いでは、東軍(徳川家康側)の総大将として西軍(豊臣秀吉の家臣たち)を破り、日本統一に大きく貢献しました。その後、1603年に征夷大将軍に任命され、江戸幕府を開きました。そして、1616年に死去し、息子の徳川秀忠が後を継いで幕府を継承しました。
徳川家康は、豊臣秀吉や織田信長など、当時の有力大名と抗争しながら、日本の政治・経済・文化に多大な影響を与えた人物として、日本の歴史に名を残しています。