【お墓じまい】のコスト

昨今の多様化したお墓事情で、お墓じまいの際の “お骨の引越し先” は合祀墓 ・散骨・合墓・宅墓・樹木葬など選択肢が広がりました。そして、この多様化がお墓じまいにかかる費用を削減してくれます。 お墓選びの最新調査では、樹木葬が全体の半数近くとなりました。

目次

お墓の引越し(お墓じまい)大切なこと

 お墓じまいを行うことについては様々な理由があります。今は先祖代々のお墓があっても、現実的にいつかはお墓じまいを行わなくてならない場面に遭遇します。逆に、お墓じまいを行わない場合は継承者がいない時点で無縁仏となり、永代供養の期間を過ぎた遺骨は合祀されます。(そのお寺が続く限り)

 つまり、゛お墓じまい継承者に未来永劫供養して欲しいという気持ちの表れと言えます!

ここでは 1) お墓じまいのコスト削減と、2)永代供養の墓じまいを説明します。

 

お墓じまいの理由

    • お墓が遠くにある
    • 継承する人がいない
    • 家族の墓に入りたくない
    • 永代供養墓は一般的に33年で合祀されるため

お墓じまいのコスト削減

お墓じまい(お墓の引越し)のコストは今や100万円以上と言われ、引越し先をどうするかで費用は大きく変わります。

費用の内訳では、お墓の撤去費用は手数料などを含めて節約は難しく、節約の大部分は納骨先(樹木葬・一般墓・納骨堂・合祀墓)の選択次第となります。


お墓の引越し先として多く選ばれるのは合祀墓と言われています。理由は、費用だけでなく ”継承者がいない” “現墓地内で可能” など残された人に迷惑をかけない方法に人気が集まっています。また、樹木葬や納骨堂も選ばれており、お墓じまい後の少しの間 “他人と一緒になりたくない” “利便性がよいところでお墓参りしたい” などの理由です。 

お墓のタイプ 費用相場 年間管理費

自宅墓

数千円~50万円
不要

散骨

3万~30万円
不要

合祀墓

5万~30万円
寺院などでまちまち

樹木葬

20万~80万円
必要・永代供養費化可

納骨堂

40万~100万円
必要・永代供養費化可

一般墓

100万~350万円
必要・永代供養費化可
合祀墓 ・散骨・合墓・樹木葬のデメリット

お墓じまいの引越し先である、合祀墓 ・散骨・合墓・樹木葬のデメリットは、納骨が個人専用の場所ではなくなることです。つまり、個人供養のイメージがお墓参りなどで薄れるということです。

その解決策として、デジタル化活用の取り組み(ネット墓)が欧米で多く利用されています。(コロナ渦中の政府の後押しもあり1000万人以上が活用

ネット墓を追加することは、散骨・合墓・樹木葬になっても(遺骨が他人と一緒になっても)、独立した個人として供養できることです。お墓の引越し先を選ぶ方々にとって、近年のデジタル化活用で新しい解決法を生み出しています。

ネット墓とは、世界1,000万人以上が利用するインターネット上の 【思い出を未来につなげる】場です。デジタル化した、写真・ビデオ・音声・書類を保管・共有できるウェブサイトで、米国では「オンラインメモリアル」と呼ばれ、インターネット上のお墓(ネット墓)として有名人から一般向けに近年急速に普及しました。(例: 想いでサイト、追悼サイトなど)

永代供養の墓じまい

 お墓じまいでトラブルになりやすいのが、親戚の同意を得ずに決めてしまうことです。

未来永劫供養したいという気持ちがあるからこそ、お墓を放置しないための “お墓じまい” ですので、その理由と行き先を事前に連絡することが大切です。 

永代供養にする墓じまいの例

  • お墓じまいでは、精神「魂」と肉体「魄」の2つを解く魂魄思想(こんぱくしそう)を説明し、肉体「魄」の代わりとして位置付けられる「お墓」を整理し、自然に返す樹木葬・合同墓・納骨堂・手元供養墓などにして永代供養墓にする旨を説明する方法があります。
  • 引越し先として、散骨・合墓・宅墓・樹木葬を選ばれる方は、親戚などがお盆などの故人供養の場が無くなります。その解決策として故人をいつでも永代供養できる、ネット墓*(想いでサイト)が近年活用されています。故人の写真や人生史を見たり、お墓参りの報告したりできるため、永代供養版のネット墓追加で遺族の供養の場を作り親戚に報告することができます。

まとめ

昨今の多様化したお墓事情で、お墓じまいの際の “お骨の引越し先” は合祀墓 ・散骨・合墓・宅墓・樹木葬など選択肢が広がりました。そして、この多様化がお墓じまいにかかる費用を削減してくれます。

しかし、多様化したお墓は、従来のお墓と違い “他人と一緒” “自然への祈り” などから、 “故人への想いでが薄れる” という懸念があります。

この懸念を補完するために、デジタル化(ネット墓)の活用が欧米では広がりを見せています。 

従来日本でも、両墓制(りょうぼせい)と呼ばれる2つのお墓を有する方法が風習としてあり、この「埋め墓(葬地)」・「詣り墓(まいりはか)、祭地」を持つことは、欧米のネット墓(詣り墓)をもつことに類似するものがあります。

デジタル化詣り墓(想いでサイト)の特徴

  • いつ、どこでも家族・親戚などに供養(祈りの)の場・機会を与えることができる
  • お墓が合祀されても独立した個人として供養できる
  • 子供や孫、親戚に残しても手間をかけさせない
  • 天候や場所(利便性)に左右されることなく供養が身近になる
  • 供養の際に、先祖や故人写真アルバムや人生史を見たり、コメントしたりすることができる
  • 樹木葬の小さなプレートにサイトのリンク情報を追加し、お墓参りに故人への想いを深める
  • 費用は無料~4万円までと安価で、年間管理費が不要


この現代版の両墓制ともいえるネット墓のメリットは詣り墓(まいりはか)に類似しますが、デメリットは パソコンやスマホを使える人が利用できる” ことで、全ての人が利用できるようになるには国内のデジタル化の普及が今後の課題になります。